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  • 執筆者の写真Omura Masayuki

飼育奮闘記〜タガメ編(その2)

タガメ飼育もいよいよ終盤。

終齢幼虫への脱皮前に8頭中4頭が★になってしまったので、残り4頭が無事に羽化するのか不安。


8/6

エサを捕らなくなり、色も変わってきた。第1号羽化が近いか?


8/7

たぶん羽化は早朝と睨み、起床後(5時前)すぐにチェック。

まだだった。

かなり赤くなっとるのでその日はちょくちょくチェックしたけど、結局羽化はなし。翌朝にかけよう。


8/8

いかん!二度寝した!(5:15)

とチェックしに行くと、すでに羽化った成虫の姿。

夏場はだいたい5時半ごろウォーキング始めるので、5時前には起きるはずなのに、前日寝るのが遅くなったせいだ。

でもうれしい! やったった! 自家繁殖ではないけど、初のタガメ羽化!

きれいか〜〜〜。

飴細工のようだ。

左の抜け殻と比較すると、あらためてよーこんなでかいのが入っとったなあと思う。


その2時間後。

本来の色に近づきつあるけど、まだ透明感や赤味が強く残っている。



8/9

羽化翌日。

元気に捕食。まだ赤味強いですね。


この精悍な顔つき。かっこええー

8/10

残りの3頭、いっせいに羽化。

起きた時にはすでに3頭とも羽化ったあと。もし次回機会があったらば、瞬間に立ち会うならば、寝らんつもりで臨まんと無理かもしれん。


けどよかった〜〜。ここではみんな無傷。羽化率50%は達成できた。自然界ではほんとどれくらいの割合で成虫になれるんだろうか。外敵がおらん状態で50%ってのは相当低いんじゃなかろうか。まあひと組のペアが2頭の子孫を残せたら、とりあえず繋がっていく計算にはなるけども、あのぺらんぺらんの頼りない1齢幼虫が生き残ること自体、奇跡のように思える。


ところで、オス/メスの見極めはやっぱり難しいっす。

腹側、写真中央の亜生殖板(というらしい)の先端がV字型に切れ込んでいるのがメス(左)、尖るのがオス(右)。……とはいえ、老眼を発症した現在、これくらいアップにせんと見えん。


ゲンゴロウと同様、飼育記録を一覧表にしてみた。産卵から10日程度で孵化、孵化からおよそ40日で羽化ってところか。栄養状態にもよると思うけど。

全部すぐリリースするつもりやったけど、やっぱりひさしぶりに、もうちょっとじっくり見ていたくなったので、しばらくつきあってもらうことにした。黄色の帯のメスが現在も飼育下で越冬中。残りは採集地にリリース。


昆虫少年だった子どもの頃、電灯に飛んできて踏み潰されたやつしか見たことなくて、ゲンゴロウとともに一番のあこがれ昆虫だったタガメ。自分ではじめて手にした時は24歳になっとった。ゲンゴロウよりは早くに出会えたけど、ここまで深いつきあいができる日がやって来ようとは。


どうか、どうか、地球上から消えてしまわんでほしい。

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