top of page
執筆者の写真Omura Masayuki

飼育奮闘記〜ナミゲン編(その3)

(*その1はこちらへ)(*その2はこちらへ)


いよいよ大詰め、羽化を待つばかりとなったゲンゴロウ飼育。蛹化のための上陸から20日過ぎるころから、蛹化ケースのチェックをはじめた。


7/16

朝イチ、最初に上陸(6/22)した個体のケースをのぞいてみると、水が入った容器の中に生体反応あり! 羽化第1号です! うれしい! 

水容器に泥が入りこんで、絵的には決して美しいものではないけれども、この時のうれしさといったら

せっかくなのできれいな水槽に移して記念撮影。


自家繁殖の第1号はオスでした。かわいさもひとしおです

羽化後1週間くらいは外殻が柔らかいらしいけど、それを裏付けるように腹部が透けて見える感じ。「黄色」な印象の腹部や鞘翅のラインも白っぽい。



7/17〜7/25

続々と羽化(脱出)。この期間で羽化イベントがなかったのは19日と22日のみで、全11頭羽化成功! なんということでしょう! 羽化率100%!

ナミゲンの羽化率って高いんやろか。まあ産卵数を考えたら、高くないとですね。若齢幼虫の時点でもかなり食われて淘汰されそうやし。

産卵〜脱出日(地上に出てきた日)の一覧表を作ってみた。

(羽化は土中の蛹室内で行われ、外殻がある程度固まってから出てくるので、正確な羽化日は不明)



外殻が柔らかい間は共食いの可能性もあるということなので、100均アイテムを使ってしばらくはこんなシステムで個別に飼育しようと目論んだんですが……


平気で登って脱出するので、まったく意味なし。この足でこのツルツルは登れんだろうと甘く見すぎた。結局は、最初の数日間個別飼育したのち、このようなひとまとめ水槽に合流させることに。もちろんエサを絶やさんように気をつけて。

ほとんどの個体は流木の下に隠れとる。最終的に1頭共食いでやられてしまった。

タガメの羽化とタイミングを合わせるために、この状態で3週間やり過ごして、採集地にリリースしました。



子どもの頃からのあこがれだったナミゲンをはじめて手にしたのが7年前。その時は半年間飼育してリリースしたけど、まさか自分で繁殖できる日がくるとは。けどネット上の情報がなかったら、1回目からこんなにうまくはいかんかったと思う。きっと試行錯誤しながら幾度もの失敗を経て、徐々に成功に近づいていったことでしょうよ。

先輩方ならびに○先生に感謝!

0件のコメント

最新記事

すべて表示

Comentarios


bottom of page