ある日の午後、車に乗ろうとしてふと横の植え込みに目をやると、翅を休めたシジミチョウが1頭。なぜだかわからんけど、知らず知らず注視していた。
おやおや? 数年ぶりやけど、おまえはたしか南方系のやつじゃ? その場で画像検索してみると、どうやらビンゴ、クロマダラソテツシジミです。
図鑑では「迷蝶」とされている。つまり国産ではないということで、もともと南アジア〜南西アジア産。92年に沖縄本島、01年に与那国島、06年に南西諸島、08年以降は九州をはじめ近畿などでも発生している、とのこと。
私がはじめて見たのが2010年で、次が2016年、そして今年。
何度か幼虫探しもやってみたけど未だ出合えず、でも確実におるね。また時間がるとき探してみよう。
そしてこいつを撮影中、さらに植え込みにもう1頭、見かけんシジミチョウがおるのを発見。
むむむ? おまえ初めてじゃ?
日光浴中でじーっとしとるので、とりあえずいっぱい撮りました。
戻って図鑑で調べたところ、クロツバメシジミがいちばん近そう。ただ、生息環境が沿岸部岩場のベンケイソウ群落というちょっと特殊な環境とのこと。ほんならば、とググってみると……。はあ、なるほど、そういうことか、という記事に行き当たった。http://qbiz.jp/article/139426/1/
その記事からすると、どうやらムシャクロツバメシジミという、中国・台湾原産の近似種らしい。福岡市内では2016年に確認されとる。オスの交尾器が在来種と違うので交雑の心配はないとのこと。ひとまずは見守り体制だそうで、ホッとした。やたら外来種を駆除駆除言うが、イキモノに罪はない。
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